
レザークラフトを始めたけど、縫うのが難しくて挫けそう!
こんなお悩みをお持ちの方に、朗報です。
レザークラフトは、縫わなくてもできます!
そこで今回は、縫わずに作れるコインケースをご紹介します。
作り方や必要な道具をしっかりご説明するので、初心者の方でも簡単に作っていただけます。
型紙も公開していますので、興味が湧いた方は是非作ってみてくださいね~

縫うのが苦手だからと言ってレザクラを諦めないで!
試しにこの作品を作って、モノづくりの楽しさを少しでも感じてください!
完成品イメージ
今回ご紹介するコインケースの完成形はこちらです。

閉じた状態では、手のひらに収まるサイズです。
横幅は約6.5cm、縦は約7cm、厚みは約2.5cmになります。

革がポコっと盛り上がっている部分は僕がミスした跡です。恥ずかしい…
横から見ると、こんな様子。

作りたてで革がまだ固いので厚みがありますが、使っているともう少し薄くなると思います。
開くとこんな顔になります。

使うときには傾けて小銭を取り出します。

結構な量の小銭が入ります。
手元にあった小銭(100円玉:4枚、10円玉:7枚、1円玉:3枚)を全部入れてみましたが、まだ余裕があります。

小銭入れ以外にも、小物入れとしても使えますよ。
型紙

A4サイズの革が1枚あれば作れるような構造にしています。

この型紙を基にして、自分なりにアレンジするのもアリです!
作り方

それでは、作り方を説明していきます。
大きく分けると次の3つの工程で作れます。
- 型紙の準備
- 革の裁断
- 成形

それぞれの工程での、僕なりのポイントも交えて説明していきます。
型紙の準備
この工程で使用する道具・材料はこちらです。
- PC
- プリンタ
- コピー用紙
- 厚紙
- カッター
- カッターマット
- レザーパンチ
型紙の印刷
まずは型紙を印刷します。
こちらのPDFファイルをダウンロードして印刷してください。

印刷したら、厚紙に貼り付けましょう。
厚紙に貼り付ける意味は、コピー用紙はペラペラなので革に型取りする時にズレやすいからです。
イチイチ印刷して厚紙に貼り付けるのが面倒な人は、厚紙に直接印刷してもOKです。

僕は厚紙に直接印刷しています。厚紙対応のプリンタではないので、変な音がしますが…笑
厚紙に直接印刷する方は、自己責任でお願いします!
型紙の切り出し
厚紙に貼り付けたら、カッターで切っていきます。

カッターで曲線がうまく切れない人は、ハサミを使ってもOKです。
型紙の穴開け
切り出した型紙に、レザーパンチで穴を開けます。
レザーパンチで穴を開ける時は、切り出した型紙の後ろにいらない厚紙を重ねましょう。
そうすると綺麗に穴が開きます。


型紙の穴のサイズは割と適当ですので、自分が使うカシメやバネホックに合わせたサイズの穴を開けてください。
全部の穴を開ければ、第一工程完了です!


僕はバネホック中と極小両面カシメを使用したので、穴のサイズは次の通りです。
バネホック♀用:4.5cm、バネホック♂用:3.5cm、カシメ用:2cm
革の断裁
この工程で使用する道具・材料はこちらです。
- 銀ペン(キリでもOK)
- 革
- レザークラフトナイフ(カッターや革包丁でもOK)
- カッターマット
- レザーパンチ
- 厚紙
革に型紙を写す
切り抜いた型紙を革に乗せて、銀ペンで型取りをします。
縁取りをするだけでなく、カシメやバネホックの穴もしるしをつけておくのを忘れずに。

床面を磨きたい方は、革に型を写す前に磨きましょう。
型を写してから磨くと、革が伸びてせっかく写した型が歪んでしまいます。


僕は銀ペンを使用しましたが、しるしさえ付けられればなんでもOKです。
実際、僕はキリでしるしを付けることもあります。
革の切り出し
次は、書き写した型の通りに革をカットします。

曲線をカットするのが苦手な僕は、2通りのやり方をしています。

こんな曲線の場合は、レザーパンチで角の部分に穴を開けて、そこからカットをスタートしています。
そうすると角の部分が汚くなりづらいです。

一方、こんな曲線の場合は、直線で少しずつ角度を変えながら切ります。
こんなイメージです。


曲線をうまく切れない人は、試してみてくださいね!
革の穴開け
カシメとバネホックを取り付けるための穴を開けます。

型紙と同じ大きさの穴を開けてください。
型紙に穴を開ける時同様、レザーパンチを使う時は、革の後ろにいらない厚紙を重ねましょう。

成形
最後の工程で使用する道具・材料はこちらです。
- ゴムのり
- ヘラ
- バネホック
- カシメ
- 木槌
- 打ち台
- カシメ打ち具
- バネホック打ち具
コバ磨きをして完成度を高めたい方は、成形する前に磨きましょう。
バネホック♀の取り付け
いよいよ成形です。
まず初めにバネホックのメス側を取り付けます。

木槌と打ち台、打ち具を使って取り付けます。
ハンドプレス機と打ち駒をお持ちの方は、そちらを使用してもOKです。

僕はハンドプレス機と打ち駒は持っていますが、木槌や打ち台は持っていないです。。
なので、バネホックとカシメの取り付けはハンドプレス機で行いました。

バネホックの取り付ける向きを間違えないように注意してください!
銀面側に凹んだ面が来るのが正しい向きです。
ちなみに僕は一度間違えました!

仮止め
左右を折り込んで、ゴムのりで仮止めをします。
ゴムのりをつける時はヘラで薄く延ばします。



バネホックオス用の穴が重なるようにゴムのりで仮止めをしましょう。
ゴムのりは塗ってすぐ接着するのではなく、半渇きになるまで待ってから接着するとくっつきやすいです。
左右の部分が仮止めできたら、続いては下の部分を仮止めします。
同じようにゴムのりを塗って折って接着します。


真ん中のバネホックオスの穴がしっかり重なるように接着しましょう。
左右のカシメ用の穴は若干のズレなら何とかなります。
カシメの取り付け
続いてカシメを取り付けていきます。
※カシメとバネホックオスの取り付けは、順序を逆にしてもぜんぜんOKです!

ポケット部分のカシメ2か所をまず取り付けます。
カシメの打ち具がサイズが合っていないと、上の画像のようにカシメの周りに丸い跡が付いてしまいますのでご注意を。

ちなみに僕は、打ち台と打ち具持っていないので、無理やりハンドプレス機を使用したんですが、裏面にポッコリ跡が付いてかっこ悪いことに…
綺麗に作るためには、きちんと打ち台と打ち具を使用してください。

ポケット部分のカシメ取付が終わったら、上部のカシメ2か所もつけます。
ゴムのりで仮止めをしてもOKですし、しなくても大丈夫です。


僕はここでもハンドプレス機を使ったので、またしても裏面にポッコリした跡が…
何度も言いますが、きちんと打ち台と打ち具を使うことを推奨します。。

バネホック♂の取り付け
最後にバネホックのオスを取り付けます。
※バネホックオスとカシメは順序が逆でもOKです。

ここでも適切なサイズの打ち台と打ち具を使用してください。
僕はまたしてもサイズミスって、バネホックの周りに丸い跡が付いてしまいました…

ハンドプレス機で無理やりバネホックオスを取り付けるために、裏面に穴をあけました…
あぁ…なんとダサいことか…

僕は色々と失敗しましたが、これで完成です!
皆さんは綺麗に作れましたか?

必要な道具・素材
それでは、今回のコインケースを作るのに必要な道具や材料をご紹介します。
必ずしもこの道具が必要というわけではないので、ご自身が持っているもので代用できるものは代用しましょう。
PC
型紙を印刷するために使います。
ネットプリントを利用してコンビニで印刷すればなくてもOKです!
プリンタ
PC同様、型紙を印刷するために使います。
こちらもネットプリントを利用してコンビニで印刷すれば自宅になくてもOKです!
コピー用紙
PC同様、型紙を印刷するために使います。
こちらもネットプリントでコンビニで印刷すれば自宅になくてもOKです!
厚紙
型紙を貼りつけるために使います。
それなりに固い紙であればなんでもOKです。
カッター
型紙を切り抜くときに使います。
ハサミでも代用可能です。
カッターマット
紙を切るとき、革を切るときに使用します。
これは持ってないとレザークラフトは厳しいと思います。
レザーパンチ
型紙に穴を開ける時、革に穴を開ける時に使用します。
ハトメ抜きでも代用可能ですが、レザーパンチは静かに作業できるのでマンション住みの人にオススメです。
銀ペン
革に型紙を写すときに使います。
キリでも代用可能です。
革
A4くらいのサイズの革であればお好きなものでOKです。
厚みは1mm前後がいいと思います。

ちなみに僕は1.2mmのヌメ革を使用しました。
レザークラフトナイフ
革を切るのに使用します。
カッターや革包丁、別たちでも代用可能です。

切れ味がよくてかっこいいのでお気に入りです!笑
ゴムのり
革を仮止めするのに使用します。
なくても作れますが、あったほうが作りやすいです。
ヘラ
ゴムのりを塗るのに使います。
のりを薄く延ばせられれば他の物でも代用可能です。
バネホック
革に取り付ける金具です。
お好きなサイズでOKですが、僕は中サイズを使用しました。
カシメ
革に取り付ける金具です。
お好きなサイズでOKですが、僕は両面カシメの極小を使用しました。
木槌
バネホックやカシメを取り付ける時に使用します。
叩く音がマンションだと響くので作業時間に注意してください。
打ち台
バネホックやカシメを取り付ける時に使用します。
カシメ打ち具
カシメを取り付ける時に使用します。
バネホック打ち具
バネホックを取り付ける時に使用します。
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今回は縫わないで作るコインケースをご紹介しましたが、縫わずに作るカードケースもこちらでご紹介しています。
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