育休制度が変わるって噂で聞いたけど…どう変わるの?
役所の資料は読むの難しいから簡単に自分に関係あることだけ教えて欲しいなぁ
どうせうちの会社は育休なんて取れないから関係ないよ
こんな方向けに2022年の育児法改正の内容をできるだけ簡単に解説します!
※忙しい人は、画像だけ見れば大体を把握できるようになってます。
法改正の方針
今回の改正の目的はズバリ
「育児休暇を取得しやすくする」ためです。
というのも、日本は育児休暇の取得率がとても低い現状にあります。
せっかく制度が整っているにも関わらず、活用されていない現状を「どげんかせんといかん!」ということで改正することになったのです。
改正により「男女ともに育児休暇を取りやすい社会」に1歩、いや3歩くらい近づいたと思います。
特に、男性目線で今回の改正で良くなる点が多いです。
前置きはこれくらいにして、具体的な変更内容をお伝えしていきます!
育児介護休業法改正の内容
今回の改正内容は大きくいうと3点です。
※細かく言うと他にもありますが、詳細は厚生労働省のHPをご参照ください。
施行時期が違うので注意です。
それでは1つずつ詳しく説明していきます。
①育休取得の意思確認を企業に義務化
まず一点目、企業は従業員に対して育休を取得する意思があるかを確認しなければならなくなります。
これは義務です。
「するように努めなければならない」という意味の努力義務ではなく、「必ずしなければならない」義務というのがポイント
意思の確認は、面談/書面の交付/FAX/電子メール等で行うこととされています。
また、留意事項にはこんな記載があります。
取得を控えさせるような形での周知及び意向確認の措置の実施は、法第21条第1項の措置の実施とは認められない
厚生労働省 令和3年改正法の概要
これはつまり、育休を取らせないような確認の仕方はNGだということです。
まさか育休なんて取らないよね?今忙しいのわかってるよね?
こんな言い方する上司がいたら、労働局に通報しちゃってOKです!
②産後パパ育休(男性版産休)の創設
変更点2点目は、噂に聞いたことある人も多いんじゃないでしょうか?
そうです、産後パパ育休(通称、男性版産休)の制度が新しくできます。
出生後8週間以内に最大4週間まで育休を取れるという制度です。
この制度のポイントは、2回に分けて休暇を取得できる点
また、これまでの育休は申請を育休開始日の1ヵ月前までに行わなければなりませんでした。
しかし、産後パパ育休は取得の2週間前に届け出ればOKになりました。
ちなみに、育休中には育児休業給付金が支給されます。
最初の180日は休業前の67%に当たる金額が支給され、それ以降は50%に当たる金額が支給されます。
今回の産後パパ育休(男性版産休)の期間は、育児休業給付金が67%もらえる日数にカウントされます。
女性の産休は、育児休業給付金とは別で休業前の2/3に当たる額が支給されますが、
男性版産休は、育児休業給付金が支給される仕組みとなっています。
退院時に取得すれば、夫婦で育児を学んでいけるね!
③育児休業の分割取得を可能化
最後の変更点は、育休を分割で取得できるようになります。
あれ?変更点2でも2回に分けて取得できるって言ってたよ?何が違うの?
そう思うよね・・・僕も最初に聞いた時同じ反応をしました
産後パパ育休(男性版産休)は、通常の育休とは別のものだと考えてください。
変更点2でお伝えしたのは、産後パパ育休(男性版産休)が2回に分けて休めるということ。
ここでお伝えするのは、通常の育休が2回に分けて休めるということです。
産後パパ育休(男性版産休)と通常の育休を併用することも可能ですし、
産後パパ育休(男性版産休)だけ取得することも可能、
もちろん通常の育休だけ取得することも可能です。
併用した場合は、最大4回に分けて育休を取得できるということになります。
なんでこんなややこしいことになってるの?
産後パパ育休(男性版産休)は、あくまでも男性の育休を取りやすくするための男性専用の制度なんだ。
女性の育休も柔軟に取りやすくするために、通常の育休も2回に分けて取れるようにするというのが変更点3だよ。
産後パパ育休(男性版産休)と通常の育休は、別物
どちらも2回に分けて取得できる
育休法改正まとめ
今回の法改正の内容を整理すると
最後に、育休を取得している側の目線で1点だけモノ申します。
産後パパ育休は、別名男性版産休と言うくらいなら、給付金も通常の育休と別枠で用意するべきじゃない?女性の産休同様に、2/3の支給期間としなきゃ平等じゃないような…
とはいえ、男性が育休を取りやすくなるのは間違いないです!
夫婦で育休を取得して、仕事のストレスなく、可愛い我が子を毎日愛でるのはとても幸せな日々ですよ!
是非、みなさんも制度をうまく活用してくださいね。
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