先日、初めて古物市場に参加してきました。
今回の記事では、その時の体験をご紹介したいと思います。
その理由は、古物市場に興味のある人の背中を押すためです。
というのも、僕は古物許可を取得してからの数か月、古物市場に参加できていませんでした。
なぜなら、たった一人で何も知らない世界に飛び込むのが怖かったからです。
古物市場に対して、閉ざされた場所というイメージが強く、
プロばかりが集っている中に何も知らない素人が飛び込んで大丈夫なのか?
謎の用語ばかりが飛び交っていて、行っても何も競り落とせないんじゃないか?
そもそも競りってなんだよ、ハンター×ハンターのヨークシンシティかよ…
と思っていました。
しかし、なんとか自分を奮い立たせて飛び込んでみました!
そこで得た経験をご紹介することで、同じように悩んでいる人の不安を少しでも軽減したいと思います!
少し長くなりますが、悩んでいる人は読んでみてください。
(思ったことを全部書いたのでちょっと読みにくいかもしれないです…今後リライトします)
そして、よかったら僕と古物商仲間になってください笑
※あくまでも今回参加したある日の古物市場の話です。他の市場や開催日とは異なる部分もあると思いますので、その点はご承知おきください。
(2020.03.01追記)せどり関連記事のまとめページを作成しました。
【ターゲット】
- 古物商に興味のある人
- 古物市場に参加したいけど不安で悩んでいる人
- どこの古物市場が初心者に向いているのかわからない人
【目的】
- 古物業界の活性化
- 不安で一歩踏み出せない人の背中を押したい
- 古物商の仲間が欲しい
今回参加した古物市場は「ハッピープライス転売市場」
まず、今回参加した市場のご紹介をします。
市場名称は「オークファンpresents ハッピープライス転売市場」です。
この市場を選んだ理由
初めての古物市場を選ぶに当たって、まずはネットで情報収集しまくりました。
とはいえ、ネットに情報がしっかり載っている古物市場は少ないため、どこにするか決めてかねていました。
僕の中で、初めての古物市場に求める基準として、次の3点がありました。
- 価格帯が安い(元手が少ないため)
- 参加人数が多くない(大人数の場だと不安が増すため)
- 入会金が高くない、年会費がない(初期投資はなるべく抑えたいため)
この3点に合致する市場を探していると、次の記事にたどり着きました。
https://www.recycle-tsushin.com/news/detail_3557.php
この記事を読んで興味を持ったので、問い合わせフォームから色々質問してみたところ
上記3点の基準に合致しており、初心者にも参加しやすそうだと感じて参加を決めました。
古物市場参加までの流れ
参加を決意してからの流れを紹介します。
※前提として、古物商許可は取得しておかなければ参加できません。まだ取得されていない人は、こちらの記事をご参照ください。
有給の取得
まず僕が行ったのは、会社への有給休暇の申請です。
古物市場は基本的に朝から夕方くらいまで行われますので、サラリーマンのぼくは有給休暇を取る必要がありました。
自営業や主婦の人は有給は必要ないですが、市場ごとに時間は異なるので開始と終了の時間は忘れずに確認しておいた方がいいでしょう。
フォームから申し込み
次にWebフォームから参加の申込連絡を行いました。
必要事項を送信してしばらく経つと、会員規約のPDFファイルが届きます。
気になることがある人は、申込時に一緒に質問すると回答してくれますよ。
必要書類の準備
申し込み後に届いた会員規約のPDFファイルの中に、次の3点が含まれています。
- 入会申込書兼誓約書
- 新規会員登録申込書
- 確約書
この3ページについては、参加当日の受付時に提出が必要です。
事前に印刷して記入しておきましょう。
他のページについては目を通しておけば印刷しておく必要はありません。
元手の準備
こちらの古物市場では、当日の現金精算のみです。
ですので、事前に現金の準備をしておきましょう。
必要な元手は狙う商品にもよりますが、初めてであれば少なめの額からスタートすることをお勧めします。
5~10万円程度あれば十分ではないかと思います。
当日の流れ
次に、当日の流れをご紹介します。
受付
受付は10:00~10:30です。
初めての参加の場合、早めに行くことをおすすめします。
その理由は、次の通りです。
- 書類の提出があるため常連の人より受付に時間がかかる。
- はやく会場に入った方がゆっくり下見ができる。
ビルの4階が受付、5階がオークション会場になっていますので、まず4階に向かいます。
エレベータを降りて右斜めの方向に進むと、受付があります。
そこで今回の参加が初めての旨を伝えて、用意した3枚の書類と古物許可証を提出しました。
古物許可証はコピーを取ったらすぐに返してもらえます。
書類に不備がなければ、会員番号が書かれたネームホルダー(首からかけるタイプ)をもらえます。
この番号は、競りをスムーズに進めるためのものですので、競り中はオークショニア(競師)からよく見える位置に来るように首からかけておきましょう。
その後、参加費の3,000円を支払い、オークション会場である5階へ向かいました。
席取り&下見
5階に移動したらまずは靴を脱いでスリッパに履き替えます。
履き替えたら、いよいよオークション会場へ入場です!
僕は10時5分くらいに受付をして入場したので、まだ参加者はまばらでスタッフが商品を机に並べているところでした。
ちなみにみなさん私服で、スーツの人は誰もいませんでした。
席は基本的に自由なようでしたが、「前列やオークショニアに近い場所は常連さんの場所」という暗黙の了解が存在する市場が多いという情報をネットで見ていたため、後ろの方の席にしました。
初めての参加の場合は、前列は避けた方が無難だと思います。
(暗黙の了解があったのかは不明ですが、実際にこの日は常連っぽい人が前列に固まっていらっしゃいました。)
席に荷物を置いて場所取りをしたら、他の参加者の動きを参考にしながら、机に並んでいる商品の下見を行いました。
商品はバッグや財布だけでなく、洋服や靴、アクセサリーから時計など様々なものがありました。
目利きもできないし、売りやすそうなイメージのブランドものを仕入れたいな~
と思っていた僕は、COACHあたりの有名だが高すぎないブランドを中心にチェックしました。
綺麗な商品もありましたが、思ったよりダメージのある商品が多いなあという印象でした。
(これはその日の出品者にもよると思うので、たまたまその日がそうだっただけかもしれません。)
どんな部分をチェックすべきかもわからないまま、なんとなーく色んな商品を見ていると、
10時半になり「そろそろオークション開始しま~す」という声がかかったので席に着きました。
いよいよ競りの始まりです。
(小心者の僕は、緊張MAXでお腹痛くて帰りたかったです笑)
競り(午前)
競りは午前と午後に分けて開催されます。
基本的には競りの流れは次のような感じです。
え~コーチのバッグですね、じゃあ…2000円!
はい!(挙手)
じゃあ2000で1024番さん(会員番号)
他に買い手がいない場合は、これだけです。
他にも買いたい人がいた場合は次のようになります。
次はグッチのバッグ、3000円!
はい!(挙手)
はい!(挙手)
4000!4000!
4500!
4500、4500、他いますか?
じゃあ4500で0281番さん
こんな感じで、一番高い値段を言った人が購入できます。
こんなパターンもよくありました。
コーチのバッグ、2,000円。
・・・
じゃあ、1,000円
はい!(挙手)
はい!(挙手)
1,500!
1500、4649番さんです~
後はこんなことも。
グッチの財布、2,000円。
・・・
じゃあ、1,000円
・・・
500円!・・・誰かお願いします
・・・
じゃあ、これとこれも付けて、2,000円!
・・・はい(挙手)
単品で買い手がつかないものは、他のものとセットにして売るということがよくあります。
とはいえ、いくら安く買えても売れないものであれば意味がないので、自分が狙っていたものが含まれていない場合は無理に買わないほうが良いと思います。
市場によって買い手が決まるまでのスピードはだいぶ違うそうです。
プロが集うレベルの高い市場であれば、あっという間に決まってしまうので悩んでいる暇はありません。
こちらの市場はだいぶゆっくりとしたスピードだったので、金額の上限を自分の中でしっかり設定していれば初心者でもなんとか参加できました。
競りが始まる前に下見はしましたが、全ての商品が最初から机に並んでいるわけではありませんでした。
机に乗り切れない分はオークションが進むにつれて流れてくるので、自分のところに来た短い時間で状態のチェックをして狙いをつける必要があります。
チェックが終わったら次の人へ商品を流していき、最終的にオークショニアのもとに着くようになっています。
チェックと競りへの参加を同時に行わなければならない、ここが初心者にはとても難しかったです。
手元の商品チェックに気を取られて、狙っていた商品の競りを見逃すということが何度もありました。
今回僕は、初めての参加なので
- 損してもいいから何かしらをゲットする
- オークショニアに少しでも顔を覚えてもらう
という意識で参加したので、買い手がつかずに安くなったものを中心に買いました。
その結果、状態の悪いものを沢山仕入れてしまいました。反省点です。
昼休み
お昼は、弁当とお茶が出されます。
料金は参加費に含まれているので、追加でお金を払う必要はありません。
会場後方の自動販売機の近くに置かれているので、常連さんたちが取り終わったら取りに行きましょう。
弁当は数種類あるようですので、みんな蓋を少し上げて覗き込みながら選んでいました。笑
僕は唐揚げ弁当をチョイスしましたが、おいしかったです。
お昼ご飯にも市場ごとに特色があるみたいなので、これからの楽しみの一つにしようと思いました。
腹ごしらえがすんだら、しばらくは自由時間です。
常連の人たちはソファ席で談笑されていました。
僕は初めてでしたので、近くの席の人と軽く話しながら過ごしました。
思ったより皆さんフレンドリーに話してくださったので、この時にはだいぶ緊張は解けていました。
昼休みの終わりに近づくと、朝一同様に商品が机に並べられていきます。
しっかり商品の状態をチェックしておきましょう。
午前が終わりオークションの雰囲気も掴めたので気合を入れなおして、いよいよ午後の部開催です!
競り(午後)
午後も午前と同様の流れで進められていきました。
僕の所感としては、朝一と午後一はあまり皆さんの気合がまだ入っていないのか、ゆったりした雰囲気です。
初心者が落とすなら朝一か午後一を狙った方がいいかと思います。
時間が経つに従って、皆さんの熱量が上がっていき、競りも激しくなってきます。
そうなってくると皆さんずっと立っていたり、オークショニアが値段を言う前から自分が買いたい値段を叫んだり、という状況になっていくので初心者が戦うには不利な状況となりました。
その日のすべての商品の競りが終わり次第終了となります。
こちらのオークションは15時頃に終わることが多いようですが、僕が参加した時は13時半には終了しました。
思ったより午後の部が短くて、肩透かしを喰らったような感じでした。
あまり遅い時間まで競りが行われないのは、忙しい人や主婦の人なんかには助かるなと思いました。
検品
競りが終わったら検品作業があります。
検品はスタッフの人と一緒に、その日自分が競り落としたものと値段を確認する作業です。
検品は順番に行うので、自分の番号が呼ばれるまでは席について待っておきましょう。
呼ばれたら自分の落札した商品が入っている箱に案内されるのでついていきます。
箱から商品を取り出して、商品と一緒に入れられている紙の番号と値段を読み上げます。
初めてだとちゃんと教えてくれますので、心配しなくていいです。
読み上げてスタッフの持っている購入商品リストにチェックを入れてもらったら、段ボールに移します。
それを購入した商品全部に対して行います。
とはいえ、セット売りのものはセットで1つ扱いですので、そんなに大変な作業ではないです。
検品がすべて終わると、購入商品リストにサインをします。
競り落とした商品が全部あったことと、値段が正しい値段であったことを確認した証明のためです。
サインしたら、リストを受け取り4階へ精算に向かいます。
精算
受付にリストを渡して、料金を支払います。
支払ったら領収書をもらえます。
これで精算は完了です。
荷物を宅配便で送りたい人は、受付の隣のテーブルに佐川急便とヤマト運輸の伝票があります。
着払い伝票ですので、記入したら5階へ戻りましょう。
持ち帰り or 宅配便
自分の購入した商品が入った段ボールの封は自分で行います。
テープはスタッフの人に言えばもらえます。
封をしたら、自分で持ち帰る人は台車を借りて車へ運びましょう。
宅配便で送る人は、伝票を貼り付けて置いておけば後はスタッフの人がやってくれます。
これで、すべて完了です。
その日話した人へ挨拶をして、会場を後にしました。
何とも言えない達成感と、疲労感でへとへとになりました。
感想と反省点まとめ
感想
- 閉鎖的でピリピリしているイメージだったが、意外に和やかな雰囲気
- 商品チェックしながら競りに参加するので結構忙しい
- 予想以上に安く仕入れられる
- 結構ダメージのある品が多い
- 狙う商品を絞り切れてなかったためずっと集中していて疲れ果てた
- 初め数点は損を恐れずに落札したことで、勢いが付いてその後良い感じに落とせた
- 朝一と午後一はみんなエンジンがかかっていないので狙い目
- 自分で狙ったものを狙った値段で落札できた時の達成感が気持ちいい
反省点
- 商品の状態チェックできてないものを落札したら予想以上に状態が悪かった
- 全ての商品の状態チェックは無理なので、ジャンルやブランドを絞ったほうがよかった
- オークショニアの発声の前に、自分の中で上限金額を決めておかなければスピードについていけない
- 初心者は事前に下見ができる市場(大会形式)を選ぶ方が良いかも
- 本物かわからないハイブランド品を仕入れてしまい、売りに出すこともできず処理に困る
今回の古物市場情報
市場情報
名称:オークファンpresents ハッピープライス転売市場
会場:東京都港区芝大門1-2-8 COSMICビル5階
入会費:なし
参加費:3,000円
開催日:第2、第4月曜日
こんな人にオススメ
- とりあえず一度参加して競りの雰囲気を掴みたい
- 元手が少ないから低価格帯のものを仕入れたい
- 人が多い市場は不安なので少人数のオークションから慣れたい
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